【CULTURE】映画『プラダを着た悪魔2』レビュー|20年後も悪魔的に魅力的。誰にでもおすすめできる映画。

『プラダを着た悪魔2』
前作から20年が経った。
平日の昼間、それほど混まない時間帯で選んだつもりだった。
だけど、2日前にチケットをオンラインで購入した時にすでに後ろの席はほぼ埋まっていた。
普段なら、エグゼクティブシートも選択できるのに。 どの上演時間も空いていなかった。
それほどまでに人気の作品。
つまり、期待値が高い。
映画当日はほぼ満席。
観る前からワクワクした。

客席がどんどん埋まっていく感じが好き。
誰か分かってくれるかな?
他人のワクワクが楽しいテンションがこっちに伝わってくるようで。
そして客電が消え
最高の物語が始まった。
- 仕事を頑張っているすべての人
- 華やかな世界に触れたい人
- ファッションが好きな人
- ひとりで、知的な会話を楽しみたい人
- かっこいい大人になりたい人
📊 ソロラボ映画評価
作品タイプ 🎬 エンタメ寄り
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| ストーリー | ★★★★☆ |
| 演出 | ★★★★★ |
| ひとり向き度 | ★★★★☆ |
| 総合おすすめ度 | ★★★★★ |
鑑賞スタイル 🎦 映画館でぜひ
あらすじ
詳しいあらすじは公式サイトをご覧ください。
さっちの評価

完全主観で語っていきます。
ストーリー
前作で別々の道を行くことになった2人が、再びタッグを組むところから物語は始まる。
前作を観た人は、ミランダとアンディが対面した時からワクワクしたことだろう。
ストーリーの構成はシンプル。

トップファッション雑誌『ランウェイ』の存続のピンチを乗り越えていく物語。
20年という流れの中で、変化している時代。
ランウェイも例外なく変化を強いられる。
仕事が好きな女性たちの戦場を描いた作品で、シリアスあり、コメディありのてんこ盛り。
人生の楽しさも厳しさも描いてくれる。
常に100%で戦うから、この人たちは美しい。
華やかな世界で目まぐるしく展開される物語が心地よくて大好きになる。
演出
映像も、音楽も、お芝居も全て素晴らしかった。

否定するところが見当たらない。
ファッション誌を映像にしているみたいなカメラワークに酔いしれた。
ただの布を纏っただけの人間がこんなに違う生き物になるだなんて、まるで魔法。
いつの時代もファッションが廃れない理由がここにある。

映画の帰り、鏡に映った自分にがっかりした。
音も最高だった。
いろんな位置からのスピーカーがまるで自分がスクリーンの中にいるのだと錯覚してしまいそうになる。
IMAXじゃないのに立体的な音で楽しませてくれる。
雑踏での人のガヤは本当に映画館の客が話し始めたかと思ったくらいだ。
劇中の音楽も素晴らしい。ハリウッドの作品は本当に音楽のセンスがいい。
リズムが最高で、あっという間の2時間だった。

ヨーロッパに旅行に来ている気分になった。
会話の緩急も素晴らしい。
ユーモアというエッセンスがこのシリアスな展開を軽くすることもあれば
気まずいシーンをもっとド派手に気まずくなることもある。
観客は前のめりに映画に入り込まざるを得ない。

まんまとやられました。
そして、役者の演技について触れないわけにはいかない。
アン・ハサウェイのギャップの演技が堪らない。
OLの時の演技、完全OFFの演技、ドレスアップしてパーティやランウェイに参加する時の演技の幅が広すぎる。
ドレスアップした時はトップモデル並みの佇まいになるのだから、
セリフなんていらない。
全てがビシッと決まっている。

それに加えて可愛いんだよ。
…どうかしてる。
ミランダの隙のない演技もたまらない。
いつも隙を見せない。戦う女性。
これが一本の女優としての芯になっているから、弱音を吐くシーンも弱い女に見えない。
かっこいいんだよね。
かと言ってマシーン的な強さではないから、愛される。
こんな表現この人以外にできるのか?そう思えるくらいに完璧。

カリスマって言葉はこの人のためにある。
揺るぎない自信はこんなにもかっこいいものなのか。
20年ぶりに演じてこれができるだなんて、素晴らしいの一言に尽きる。
ひとり向き度
安心して一人で劇場に行ってください。
むしろ、一人でこの世界にどっぷりハマってほしい。
隣にいる女の子を気にしながら、この後のデートプランなんかを考えないで、集中してほしい。
鑑賞中の飲み物もいけない。
上演前にきちんとトイレに行って、何の心配もない状態でしっかりと観てほしい。

ソロ映画はいいぞ!
もちろんデートでも、女性同士でも楽しめる。
誰と行っても一人で行っても問題ない。
是非とも煌びやかで華やかで厳しいこの世界に飛び込んでほしい。
この映画から学んだこと
この映画のテーマは働く女性だ。
ミランダもアンディも、かっこいい。
生き様や背景が見えて、もう人生のアイコン的な存在だ。
この映画から学んだことは一つ。
何かに本気で取り組んでいる人はかっこいいということだ。
ミランダが車の中で言う。「仕事が大好き」だと。

この言葉がずっと頭に残っている。
このセリフが一番素敵だった。
このセリフを言っているミランダはとても穏やかで、今までで一番アンディに心を許しているように見えた。
なんでやねん。
悪魔のように厳しい上司が、なんでこんなに素敵な女性に見えるんだよ。
意味がわからない。
令和時代にこの上司はかなりやばい。
それなのにこんなに人間的な魅力があるなんて、矛盾している。
私はこれまでにこんなかっこいい女性を見たことがない。
自分は男性版のミランダにはなれないかもしれない。
だけど、少なくとも何かに真剣に打ち込むことは可能だ。
それは確かに人を惹きつける。
仕事が大好きで、それに対して一切の手を抜かないミランダは輝いていて、同じように仕事が大好きなアンディもまた輝いていた。
この二人は仕事が大好きでそこに手を抜かないという一点のみ、誰よりもシンパシーを持っていて互いにリスペクトしている。
本気で取り組んでいる人間はカッコいいんだな。

素敵な学びをありがとうございます。
結論
この映画は誰にでもおすすめできる数少ない映画の一つだ。
嫌いな人はいないんじゃないか。
そんなことさえ思ってしまう。
20年経って全く美しさが変わらないアンディはどうかしているし、ミランダは相変わらず悪魔的に魅力的だ。
映画とはかくあるべきだと思う。人生の教訓や憧れを表現する場であってほしい。
あんな服を着てみたい。あんなふうに歩きたい。あの世界で生きたい。
そう思える作品ともっと出会いたい。

こういう映画に出会えるから、映画鑑賞はやめられない。
ひとり映画をもっと楽しむために
一人でこの映画を観たからこそ思えることがある。
誰かと一緒に観たなら、その人に合わせて会話をしたことだろう。
それも人生において大事なことだ。
あのシーン面白かったよね。とか、あそこが最高だったとか。
それに合わせて、私もそう思ったとか。ね。
自分的に刺さったのは
仕事が楽しい、ってミランダが車の中でアンディに言ったところなんだよね。

この場面が好きって人はそんなに多くないと思う。
ミランダとアンディは仕事以外では全く合わない。
だけども、この二人の共通項として仕事が好き。
自分のために仕事をしているし、互いにその実力を認め合っている。
決して言葉にしないけどもね。
仕事が楽しい。
(あなたもそうなんでしょ? 仕事以外に楽しいことなんてないんでしょ?)
そう言っているように感じた。
私ら、同じ人種じゃん?的な。
こういう感想は、一人でじっくりと観るから思えるし、誰かからその感想を否定されたりもしない。
自分にとって映画鑑賞は、自分の感性を磨くための時間。

他人の気持ちが分かる人ほど、自分の気持ちに蓋をしてしまいがち。
あなたも、自分の中の自分の声をひとり時間を作ることで聞いてみてほしい。

イヤホンで映像を観るだけでも、一人になれるので、もしよかったら、覗いてみて。







